混同してませんか?整水器にみられる水素水と電離還元水

水素水とは

水素水は水素分子を溶解させた水溶液、ここまではOkです。
でも、水素の水溶液をつくる方法の一つに、電離還元水として得る方法があるわけですから、もう何が何だかわからなくなります

そもそも水素水とはなにか? この定義が、大混乱です。現在話題なのは、水素分子、つまり水素ガス(H2)が水に溶け込んだもの。製法は主に三つで、(1)水を電気分解した時の陰極側の水(水はアルカリ性であり、水素が発生して溶け込んでいる)、(2)マグネシウムなどの金属を水に溶かして水素を発生させている、(3)工場で、水素ガスを無理矢理水に溶かし込んで容器に詰め密封している…です。

めんどな話になりますが…|松永 和紀

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H2溶解液を得る方法を考えるとMgが出てきた

ちなみに(2)の方法は

Mg+2H20→Mg(OH)2+H2

という反応を利用したものでしょう。

できた水溶液は水酸基を含みますのでアルカリ性です。

水酸化マグネシウムは、必須ミネラルであるマグネシウムを供給する補助食品として使用されています。

また、水酸化マグネシウムは便秘の薬でも知られていますが、胃酸をおだやかに中和して胃炎や胃潰瘍の治りをよくする働きもあるようです。

ただ、サプリメントからマグネシウムを摂取する場合には、過剰摂取に注意すべきです。

FAO/WHO合同食品添加物専門家会議では水酸化マグネシウム等のマグネシウム塩について「一日摂取許容量を特定しない」と評価している。
水酸化マグネシウムを添加物として定めることに係る食品健康影響評価に関する審議結果

通常の食材でのリスクは少ないですが、サプリメントや製剤で大量にマグネシウムを摂取すると「高マグネシウム血症」になる可能性が高まります。高マグネシウム血症とは、血中のマグネシウム濃度が4.9ml/dl以上になることです。症状としては、吐き気や立ちくらみ、倦怠感、下痢などを感じるようになり、濃度が18.2ml/dlを超えると心停止や昏睡状態に陥ることもあります。

マグネシウムの過剰摂取が身体にどう影響するのか

電解還元水には電解質としてミネラルイオンが含まれます。

そして、電解還元水に水素が含まれていることに目をつけたのがT社なのかもしれません。

T社の電解還元水を検証する

整水器によって生成された、還元水が浄水器で得られた水と異なる点は、繰り返しになりますが電気分解によって発生する水素を多く含む抗酸化性をもったアルカリ性の水であることです。胃腸症状を改善する効果があります。

・・・・・

浄水器の浄水機能を備えながら、水素を多く含む抗酸化性を持った水を作り出す電気分解機能を併せ持ったものが、整水器です。

還元水について

「アルカリ性の水、胃腸症状を改善する」という前半部分については概ね納得です。

しかし、後半部分については、「ただ単に中和しているだけじゃないの?水素はどれだけ含まれているの?」と疑いたくなります。

同サイトには溶存水素濃度が出ていますが、同社の整水器が作り出す最も濃度の高い電解水で356ppbとなっています。

1ppm=1000ppbですので、水素の溶解度は0.356ppmということになります。

後述の溶存水素濃度と比較すると、この濃度はかなり低い値です。

この値で本来の水素水としての効果が期待できるかどうかは疑問です。

水素水を飲んだ場合、1ppm以上の濃さでなければ効果がないということを聞いたことがあります。

(量ではなく濃度となっているところがややこしい)

T社の整水器はあくまでも電離還元水であって水素水ではないような気がします。

そのあたりをうまく誤魔化している気がしてなりません。

(参考)溶存水素濃度の限界値は1.57ppmである

水素の溶解度(ある溶質が一定の量の溶媒に溶ける限界量=飽和溶液の濃度)は、水1mlに対して0.01750mlであるといわれています。

これをもとに水素の限界溶解度が何ppmになるか計算してみます。

水1mLは1gですので、0.01750ml中の水素分子の分子量の総和がわかればOkです。

まず、水素の原子量を 1.00794 とすると水素分子の分子量は

1.00794×2=2.01588

となります。

よって、アボガドロの法則により標準状態(0℃、1気圧)で
22.4L (1mol)   ・・・・・2.01588g
1mL        ・・・・・   ?  g
22.4×10^3 : 2.01588 = 1 : ?

これを解いて

?=0.000089995(g)

が得られます。これは水素1mLの重さなので0.01750mLでは

0.000089995×0.01750=1.57491×10^(-6)

これが水1mL(1g)に溶ける限界量(g)ということなので、ppm換算するとその割合は約1.57ppmであることがわかります。

これが限界値です。

まとめ&課題

今回、いろいろと調べて見て、電解還元水と水素水については少しずつその違い見えてきました。

電解還元水は水素水ではないことを明確にした方がメーカーに対して好感が持てます。

また、ときどき水素の量ではなく溶解度(ppm)をもとに話を進めているサイトがあります。

サーバー形式の製品や整水器との比較には問題がありませんが、現実には水素サプリも流通しています。

サーバーとサプリとの比較に溶解度(ppm)は適当ではありません。

水素水の基準とその自体の効果については、これから勉強していきます。

公式サイトで購入する

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