医療現場ではお馴染のキチン・キトサン摂取による免疫力向上と健康効果


「未利用生物資源の活用」というのをご存知でしょうか。

石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料や鉄、アルミニウム、銅などの鉱物資源には限りがあるため、いつかは無くなってしまいます。

このような資源の枯渇化に注目が集まる中、植物や動物などの生物に存在している未利用生物資源(バイオマス)の研究が進められるようになりました。

1970年代のことです。

そして、最初に注目を集めたのがセルロースとキチンでした。

セルロースは木や植物に豊富に含まれているため、地球上にもっとも多く存在している成分と言われています。

そして、二番目に多く存在しているのが、カニやエビの殻に含まれるキチンという成分です。

例えば、廃棄されてきた稲わらの中に多く含まれるセルロースは、加工されることにより、食料品や紙などの身近なものに姿を変えて再利用されています。
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キチン・キトサンとは

キチンは、ヒアルロン酸・コンドロイチン硫酸と同じムコ多糖類と呼ばれる物質です。

キトサンは、キチンを脱アセチル化することで得られるグルコサミンの重合物です。

キチンは不溶性食物繊維の一種で、そのままでは消化吸収されません。

このキチンを消化可能にするためには、アルカリ処理が必要になります。

アルカリ処理により得られる物質がキトサンです。

しかし、アルカリ処理ですべてをキトサンに変換することは困難で、一部のキチンは残ります。

そのため、キチン・キトサンという呼称が用いられているようです。

キチン・キトサンの有用性

なお、よく知られているグルコサミンもキチンを加水分解することで得られます。

こうして得られたグルコサミンは、アメリカなどで医薬品として認められています。

医療分野でのキチン・キトサンへの期待は大変大きなものがあります。

従来の人工皮膚にはブタの皮やウシのコラーゲン膜が使われていました。

従来のものと比較して、キチン・キトサンの人工皮膚は傷跡が残りにくく、炎症などの副作用がありません。

さらに、患者に痛みを与えにくいという長所を持っています。

キチン・キトサンの生成過程で行われるアルカリ処理で、脱アセチル化が起きます。

アルカリ処理に伴う脱アセチル化はキチン・キトサンがアミノ基を持つことを可能にしました。

そして、このアミノ基が血小板の凝集を起こし,血液凝固させ、止血効果を生むということも明らかになってきています。

こうして、キチン・キトサンの創傷治癒促進効果を利用した人工皮膚や生体吸収性を利用した縫合糸の誕生は医療を大きく前進させました
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栄養成分としての働き

さらに、キチン・キトサンの持つ大変多くの可能性が注目されています。

自然治癒力を高める

その一つがキチン・キトサンの自然治癒力を高める効果です。

キチン・キトサンの摂取によるさまざまな病気の予防と症状改善の効果が実際の臨床での使用により確認されています。

症状改善が見られたものには、ガン、糖尿病、高血圧症、高コレステロール症、肝炎、気管支喘息、腎臓病、アレルギー性疾患、神経痛、腰痛、便秘、白内障、五十肩など、さまざまなものがあります。

これは、キチン・キトサンが身体全体の免疫力を高めて、病状を改善する性質のものであることを示しています。

注意すべきこと

万能に見えるキチン・キトサンですが、注意すべきこともいくつかあります。

アレルギー

アレルギー体質の人は、注意が必要です。

甲殻類の食品アレルギーの人がカニやエビ由来のキチン・キトサンを摂取した場合、アレルギー症状が現れる可能性があります。

また、食物繊維であるキチン・キトサンは、消化されにくい性質があるため、胃腸の弱い人が摂りすぎると下痢や腹痛などを引き起こすことがあります。

水分補給

キチン・キトサンは水分を保持する作用が強いという性質をもっています。

水分が不足すると便秘につながります。

そのため、キチン・キトサンと一緒に水分を摂ると良いといわれています。

ビタミン補給

加えて、キチン・キトサンには、脂溶性 [※3]のビタミン類であるビタミンE・ビタミンA・ビタミンD・ビタミンKの吸収を妨げることもあるようです。

したがって、キチン・キトサンを摂取する際には、合わせて脂溶性ビタミンや必須脂肪酸を補う必要がありそうです。

参考: ガン患者に評判のキチン・キトサン➡️

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