ホルモンとは何か?食べて効くホルモンってあるの?


とんちゃん・ホルモン焼 石川屋より
男性ホルモン、女性ホルモン、成長ホルモン・・・と聞いたことのある名前はいくつか知っているものの、改めて「ホルモンって何?」と訊かれると答えに詰まってしまいます。

ホルモンの定義は何か、私たちの体ではどのくらいのホルモンが働いているのかなどについて、伊藤 裕(いとうひろし)氏の「なんでもホルモン 最強の体内物質が人生を変える (朝日新書)」を参考にまとめてみることにしました。
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定義

ホルモンの定義も医学の進歩とともに変わってきたようです。

もともとのホルモンの定義は、「ある臓器の細胞から分泌される物質で、血液で運ばれ、他の臓器に作用する物質」というものでした。

しかし、近年になって血液で運ばれることなく、ごく近くの細胞に直接作用する物質が発見されました。

いわゆるサイトカインという物質です。

また、ドーパミンやアドレナリンなどの神経伝達物質は、ニューロンから分泌され他の神経細胞に直接作用することが知られています。

さらに、従来のホルモンも血管に入ることなく、直接近くの細胞に作用するものがあることがわかってきました。

ここまでくると、従来のホルモンとサイトカイン、神経伝達物質という区別がほとんど意味を持たなくなります。

たとえば、脂肪細胞から分泌され、食欲を抑える作用をもつレプチンという物質はホルモンにもサイトカインにも分類されています。

レプチンはNHKの番組でも紹介されていましたね。

このような物質はいずれも、「ある細胞から分泌され、その興奮を他の細胞に伝える」という働きをしています。

いっそのこと、従来のホルモンもサイトカインも神経伝達物質も、すべてホルモンとして捉えるという枠組みを用意した方が理解がたやすくなるわけです。
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ホルモンの原材料

ほとんどのホルモンはアミノ酸を材料に体内で合成されています。

これらのホルモンはアミノ酸が元になっているため、体内で分解されやすいという欠点を持っているものの、素早く作用を発揮するという長所も備えています。

一方、ホルモンには油分であるコレステロールをもとに作られているホルモンもあります。

コレステロールから作られる物質はステロイドと呼ばれます。

したがって、これらのホルモンはステロイドホルモンと呼ばれています。

ステロイドホルモンは、長く効き目を発揮するという性質があり、核内の遺伝子に直接作用することが知られています。

食べて効くホルモン

では、食べて効くホルモンって何なのでしょうか?

そういうホルモンがあれば、食べてみたいものです。

そうなったら、オリンピックが近づいているというわけではありませんが、食べ物にも気をつけないと検査に引っかかってしまうかもしれません。(ナンチャッテ)

冗談はさておき、話を戻します。

これはホルモンの原材料を考えればわかることです。

たとえば、インスリンはアミノ酸から作られたホルモンです。

したがって、食べても(経口摂取しても)アミノ酸に分解されるだけです。

でも、血管の中に直接入れれば、話は別です。

だから、糖尿病患者の方はインスリン液を飲まずに静脈駐車しているわけです。

でも、コレステロールをもとに作られたステロイドホルモンは、簡単には分解されません。

これらのホルモンは食べたとしても、ある程度効果を持ったホルモンの形を保って吸収されます。

だから、経口摂取可能なアナボリックステロイド剤があるわけです。

ホルモン焼きで「ほうでん」(牛の睾丸)を食べれば精がつくという話も、あながち嘘じゃないということです。

一方、男性ホルモンや女性ホルモンを作り出すDHEAというホルモン物質は山芋に多く含まれているそうです。

山芋を食べると精がつくという話はあながち嘘ではなさそうです。

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