究極のアンチエイジング不老不死を可能にする3つの物質

いつまでも若々しくありたいという多くの人の願いに応えるかのように、巷はアンチエイジングに関するCMで溢れています。

若返りは、いつの世も永遠の夢なのでしょう。

2014年4月、「Young blood reverses age-related impairments in cognitive function and synaptic plasticity in mice(若い血液は老化に伴う認知機能とシナプス可塑性の低下を元に戻す)」という論文がNature Medicineに発表されました。

論文のタイトルには、どことなく、ドラキュラを思い起こさせるような不気味さが漂いますが、この研究の中から若返り因子としてGDF11 (growth differentiation factor 11)が特定されました。

また、30%のカロリー制限が寿命を伸ばす遺伝子であるサーチュイン遺伝子を活性化するという内容の研究結果が「Nature」に掲載されましたが、現在では、サーチュイン遺伝子群を活性化する物質として特定されているのがNMN(nicotinamide mononucleotide)です。

一方、染色体の末端部にあるテロメアの長さは細胞分裂をするたびに短くなり(老化)、そのことが寿命を決めるといわれています。

最近の研究で、レスベラトロール類似体と呼ばれる物質が短くなったテロメアの長さを長くする働きを持つことが発見されたそうです。

GDF11、NMN、レスベラトロール類似体という若返りの鍵を握る物質についてみていきましょう。
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GDF11

21世紀になって、私たちの血液の中に含まれているGDF11(growth differentiation factor 11)と呼ばれるタンパク質に、「若返り」の作用があることがいくつかの研究室によって示されました。

彼らは「パラビオーシス(並体結合、並体癒合)」という実験を行いました。

パラビオーシスとは、互いの皮膚を切開して、密着するような形で縫い合わせるというものです。

大阪大学大学院医学系大学院先進心血管再生医学共同研究講座➡️
若い個体と老いた個体をパラオビーシスすると、互いの体液は混じり合うようになります。

ハーバード大学の幹細胞および再生生物学のエイミー・ウェイガース(Amy Wagers)教授が行った実験では、パラビオーシスした年老いたマウスの筋肉細胞が再生し、筋力や認知機能が回復したことが確認されました。

また、スタンフォード大学のトニー・ウィス=コレイ(Tony Wyss-Coray)氏らも実験を行っており、若いマウスから採取した血漿(けっしょう)を年老いたマウスの体内に注入するだけでも記憶に関する能力が向上することが確認されています。

しかしながら、GDFはタンパク質の一種なので、経口摂取後には分解されてしまいます。

したがって、GDF11を用いた若返りは、仮に実用化できたとしてもGDF11の経口摂取ではや効果はないと思われます。

その摂取方法は静脈注射や点滴になることが予想されます。

このようなことから、GDFは個人が気軽に試すことができるというものではなく、医学的に必要な人に対して医療の形で行われるというものになるでしょう。

NMN


糖尿病のマウスにNMNを投与したところ、その症状は劇的に改善した。©NHK 2015

NMNがサーチュインタンパク質を活性化するということは、2015年1月4日のNHKスペシャルでも取り上げられているので、ご存知の方も少なくないと思います。

NMNはワシントン大学医学部発生生物学部門・医学部門(兼任)教授である今井眞一郎 博士により発見された物質です。

以下、番組中での今井 博士の言葉です。

NMNとは、ニコチンアミド・モノヌクレオチドという物質の略称です。ビタミンB3からつくられる物質で、わたしたちが身体の機能を保つのに必要なNADという物質に変換されます。老化すると、このNADという物質が各臓器で減少する一方で、NMNを体内でつくる能力も減少していくと判明しています。

NMNの使い方は2通りあると考えています。ひとつは、病気になったときに、多量のNMNを使って病気の症状を改善させる『治療薬』としての使い方です。もうひとつは、日常的にNMNを摂取することで、老化とともに自然と低下する身体機能を補正する、いわば『予防薬』としての使い方です。

マウスでの結果を踏まえると、人間は50代後半から60代のあたりでNMNをつくる能力が落ちてくると予想されるので、その少し前から“補充”するのがよいかと思います。

NMNはGDF11とは違い、サプリとしての販売も十分に期待できるもののようです。

実際にググってみるとNMNのサプリがすでに販売されていました。

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レスベラトロール類似体

レスベラトロール類似体と難しい名前ですが、実は、赤ブドウ、赤ワイン、ダークチョコレートなどに含まれている、意外と身近な化学物質で、ポリフェノールの一種です。

このレスベラトロール類似体が与えられると、老化した細胞も若い細胞のように振る舞い、細胞分裂を始めたそうです。

わたしたちの体の中にあるDNAは細胞分裂のたびに複写されますが、染色体の端っ子にあるテロメアと呼ばれる部分だけは、分裂のたびに少しずつ短くなっていきます。

そして、ある細胞でテロメアが限界まで短くなると、それ以上細胞分裂はできなくなり細胞老化という状態になります。

これがヒトそのものの老化となるわけで、「命の回数券」という表現は実に的を得たものであるといえます。

エクスター大学分子遺伝学ローナ・ハリーズ教授らは、老化とともにスプライシング因子と呼ばれる遺伝子が徐々に不活性化していくことに注目しました。

スプライシング因子はDNAの転写に関わる遺伝子です。

ローナ・ハリーズたちはレスベラトロール類似体がスプライシング因子を活性化することをつきとめました。

そして、このレスベラトロールもすでにサプリメントとして販売されているようです。

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